大切な方の訃報を知らされた際に、お供え花をお贈りしたいとい思う方は多いですよね。
お花は、お亡くなりになられた方のご冥福を祈り、
残されたご家族の悲しみに寄り添い、癒してくれるものです。
けれども、ご葬儀から四十九日が過ぎるまでの
深い悲しみと慌しさの中にいらっしゃるご家族にお届けするお花は
何かと気を遣ってしまうものです。
今回は、お通夜・お葬式から四十九日までの御供え花のマナーや注意点、
お花の選び方のコツをご紹介いたします。
もくじ
①お通夜・お葬式にお供え花を贈る場合
②初七日にお供え花を贈る場合
③四十九日にお供え花を贈る場合
④お供えに避けたほうがいい花はあるの?
⑤お供えにプリザーブドフラワーを選ぶ理由
⑥まとめ
① お通夜・お葬式にお供え花を贈る場合
お通夜からお葬式にかけてのご当家様は
忙しい打ち合わせや準備に追われていらっしゃいます。
もしも、お式当日にお花をお贈りされる場合は、花瓶に活ける必要のある花束よりは、
飾る手間のかからないアレンジメントやプリザーブドフラワーを選ぶと
ご家族様の手を煩わせる必要がありません。
お供え花の受け取りを辞退される可能性も
近年は家族葬などの新しい式のスタイルが広まり、お葬式は親しい身内のみで行い、
お供えのお花も辞退される当家様も増えてきました。
そして、法要式場をご自宅以外で手配されている場合は、
式場や葬儀会社のルールによっては、外部からのお供え花のお届けをお断り
している時もあります。
ですので、一度式場のほうにもお花をお贈りしても構わないか
確認をしてからご用意されることをおすすめします。
② 初七日にお供え花を贈る場合
地域や風習によっても様々ですが、
最近は遠方のご親族様が集まりにくいから等の理由で、
お葬式当日のお骨上げ後に初七日も併せて行う場合も多くなっています。
ですので、初七日にお花を贈りたい場合は、事前にお日にちを必ず確認しましょう。
そして、お式当日に初七日も行われる場合は、再度日を改めて、
初七日~四十九日までの間の、ご家族様がひと息ついて、
最愛の人を失った悲しみに沈まれているタイミングにお贈りされてはどうでしょうか。
③ 四十九日にお供え花を贈る場合
法要式場に届ける場合
四十九日にお供え花をお贈りする場合は、
式場やお寺などご自宅以外で法要をされる場合は、
当日の開始時間の前に届くよう手配するとよいでしょう。
式場や会館によっては、一日に何件も法要を行う場合もありますので、
お贈りするご当家様のお名前をしっかりと記載することも大切です。
自宅に届ける場合
ご自宅で法要を行われる場合は、
法要当日はお寺の方のお迎えなどで忙しい場合もありますので、
前日に届くよう手配されるのがおすすめです。
けれども、暑い夏の時期の四十九日法要の場合は、注意が必要です。
前日にご自宅へ届いたお花が、法要当日には暑さに負けてしおれていた・・・なんてことがあっては
受け取ったご家族様も、贈られた方も悲しいですよね。
ですので、特に気温が高く心配な7~9月頃の夏の法要には、
生花よりもプリザーブドフラワーのお供え花が人気です。
プリザーブドフラワーは生のお花を特殊加工しており、
長期間枯れることなく飾れるようにしたお花ですので、
法要当日はもちろん、その後も故人様と残されたご家族様に寄り添い、
悲しみに暮れる日々の心を少しずつ癒してくれるでしょう。
④ お供えに避けたほうがいい花はあるの?
風習や地域によって考え方は様々ですが、
以下のような特徴のお花は避けた方がよいと言われています。
①棘(とげ)のあるお花
②香りの強いお花
③ツルが長く伸びているお花
④有毒なお花
トゲや長いツルなど、飾るときに手間になってしまいそうなお花は避けたほうが良いですよね。
香りがきつい花に関しても、好みが分かれますし、
苦手に感じる方も中にはいらっしゃいます。
特に、香りが強いお花というとユリが有名ですが、
飾っているあいだに花粉が衣服や仏具に付いてしまう恐れもありますので、
実は注意が必要です。
棘があるお花で特に気にする方が多く、タブーとされているのがバラです。
なぜバラを避けたほうがいいのかについては諸説ありますが、
近年では故人様の好きなお花を贈ったほうがご家族も故人様の面影を感じて
喜ばれるのではということで、バラをあしらったアレンジや花束なども人気が出ています。
⑤ お供えにプリザーブドフラワーを選ぶ理由
そして、プリザーブドフラワーのバラの場合は、
基本的に花弁の部分だけを加工していますので、
トゲが全くないお花をお供えすることができます。
プリザーブドフラワーに加工したお花は香りも無いので、
もし故人様がバラや香りの強い花を生前好まれていた場合は、
プリザーブドフラワーをお供えすることもおすすめします。
なお、その場合はメッセージカードやお手紙などに
「〇〇様が生前好まれていたお花ですので・・・」と一言添えると、
お供えのマナー的にもより一層安心ですね。
⑥ まとめ
お通夜・お葬式~四十九日までという、大切な方を失って間もない時だからこそ、
お供えのお花には心くばりが必要です。
皆様も、故人様の冥福を祈り、残されたご家族様の慰めとなるような、
素敵なお供えのお花をお贈り下さいね。
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